Don't Play With Love - The John L. Nelson Project / John L. Nelson ('18)

昨年夏頃から話が出ていたプリンスの父親でジャズ・ピアニストだったジョン・L・ネルソンのアルバム「Don't Play With Love - The John L. Nelson Project」が遂にリリースされたので早速聴いています('-')



曲リスト

1.Lucky Am I
2.Don't Play with Love
3.Runnin' Through My Mind
4.Darkness
5.Lonely
6.Heart of Mine 05:08
7.Step Back

ジョン・L・ネルソンについて

ジョン・L・ネルソンは50~60年代後半までプリンス・ロジャーという芸名で"プリンス・ロジャーズ・バンド(公式サイトによれば"Prince Rogers Combo")を結成し、ピアニストとして活躍していました。
ジョンはプリンスが7歳の頃に離婚し父親は出ていってしまいました、そしてこの体験がが後に映画『パープル・レイン』のベースとなっています。

家を出ていったジョンですが「Purple Rain」で使用された"Computer Blue"、そのベース・トラックとなり劇中でも印象的なシーンに使われた「Purple Rain デラックス盤」に収録された"Fathers Song"Around the World in a Day収録の"Around the World in a Day""The Ladder"Parade収録の"Christopher Tracy's Parade"「BATMAN」"Scandalous"など、プリンスのアルバムにクレジットされ、適度な距離感で接していましたが、'01年8月25日85歳で★になってしまいました。

アルバムについて

星になった後、プリンスの姉で娘のシャロンが家財を整理していた所キャビネットから7曲の楽譜を発見。
まるで『Purple Rain』のワンシーンの様ですね!(下のアルバム紹介映像でもそのシーンが流れます)

シャロンの中で”いつか形にしたい”という思いがあって、生誕100年となる'16年からプロジェクトを始動し今年やっと形となった様です。


ちなみにスタッフは...
Sharon L. Nelson - Producer
Co-Producer - Charles F. Spicer Jr.
Executive Producer - L. Londell McMillan
Engineer - Jason Miller
Engineer - Try Bishop
Mastering - Greg Reierson
Recorded at Paisley Park

楽譜を元にレコーディングされたものなので、ジョンが直接演奏している訳では無く、現在活躍しているミュージシャンによるもので、本作はプリンスが★になって初のペイズリー・パークでレコーディングされたアルバムという事となった様です。

参加ミュージシャンは下のメンバー
Louis Hayes - Drums
Richard Germanson - Piano
Dezron Douglas - Bass
Vincent Herring - Saxophone
Alison Ostrander - Violin
Jeremy Pelt - Trumpet
Adi Yeshaya - Conductor, String Orchestration
Jill Olson Moser - Violin
Susan Janda - Viola
Rebecca Arons - Cello

ホレス・シルヴァーやジョン・コルトレーンやオスカー・ピーターソン等で叩いた名匠ルイス・ヘイズ(Louis Hayes)、ルイスのアルバムにも参加経験のあるデズロン・ダグラス(Dezron Douglas)、ナット・アダレイ等にも参加したヴィンセント・ヘリング(Vincent Herring)、ソウライヴ(Soulive)に客演経験のあるジェレミー・ペルト(Jeremy Pelt)等、渋いジャズ・ミュージシャンの名前があるのも嬉しいです('∇')

ピアニストだった”ジョンらしい”と思えたのはピアノをメインにしたスローなナンバーの"Lonely"くらいで、先行で公開された軽快なジャズ・ナンバー"Heart Of Mine"、スウィング・ジャズ・テイストの"Lucky Am I"を聴くと、オーソドックスなスタイルだけど良い意味で"今年作曲されたと"言われても判らない感じのジャズ・アルバムです。

そして注目はやはり『Under The Cherry Moon』の劇中で使われた"Don't Play With Love"ですね。


あのBGMで使われてたのがジョンが作ったものだったのは知りませんでした!

逆に上の映像の音源と本作の楽曲を聴き比べると今風にアレンジされてない事が判ったので、再現性にも重点を置いたのが判って良かったです('-')

欲を言えば、プリンス楽曲でストリング・アレンジと言えばクレア・フィッシャーですよね。
クレアは'12年に★になってしまったけど、父親と共に担当していた息子のベント・フィッシャーがやってくれれば尚良だったんですけどね~


アルバムはCDの他にもアンドレ・シモーンやモノネオン達も利用してる「bandcamp」ではCD付きのデジタル版が販売されてます。

John L. Nelson

私はここで買ったのでCDは届くまで気長に待ちます('∇')




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