II / Tin Machine (’91)

Ultimate Classic Rockが「★」を含めた歴代アルバムをランク付けをしたそうです。
ちなみに'13年にStereogumが行ったランキングは右に[]書きしておきます。

26.Never Let Me Down ('87) [25]
25.Black Tie White Noise ('93) [19]
24.Tonight ('84) [26]
23.David Bowie ('67) [21]
22.Hours… ('99) [22]
21.Pin Ups ('73) [18]
20.The Buddha Of Suburbia ('93) [24]
19.Outside ('95) [15]
18.Earthling ('97) [17]
17.Heathen ('02) [20]
16.Reality ('03) [16]
15.David Bowie [aka Man of Words/Man of Music; later reissued as Space Oddity] ('69) [13]
14.Diamond Dogs ('74) [09]
13.The Next Day ('13) [14]
12. ('16)
11.Young Americans ('75) [08]
10.The Man Who Sold The World ('70) [10]
09.Let's Dance ('83) [12]
08.Lodger ('79) [11]
07.Scary Monsters (and Super Creeps) ('80) [05]
06.Aladdin Sane ('73) [06]
05.Heroes ('77) [7]
04.Station to Station ('76) [03]
03.The Rise and Fall of Ziggy Stardust and the Spiders from Mars ('72) [01]
02.Hunky Dory ('71) [04]
01.Low ('77) [02]

こっちだとジギー・スターダストより「Low (ロウ)」推しなんですね。
「Never Let Me Down」以来、ソロ名義6年振りで復活し人気に再び火が付いたBlack Tie White Noiseが25位とは・・・

どちらのサイトでも80年代中盤~90年代のボウイはホント評価が低いですよねぇ(´・ω・`)
「Let's Dance」辺りからファンになった人も多いと思うんだけど、70年代推しのメディアに乗っかってこういう風潮になっちゃったんですかね・・・

そもそも論で言えばStereogumで23位に一纏め扱いになってた「Tin Machine I & II ('89 / '91)」が入って無いのも酷いですね。
確かにソロ名義では無いけれど、正当なボウイ作品だから26位なんて中途半端な数字じゃなくて28位まで付けてランキングに入れるべきだと思ってます。

そんな訳で、今日は'91年リリースのティン・マシーンの「II」を聴いてます('-')

「II」までの流れを簡単に書くと、'83年の「Let's Dance」が世界的に成功したボウイは、'84年の「Tonight」も成功した事で音楽活動以外にも精力的に活動します。

'86年には”イギリス版『ウエスト・サイド・ストーリー』”的な『ビギナーズ』、そしてジェニファー・コネリー主演のファンタジー映画『ラビリンス/魔王の迷宮』等に出演。

役者業を満喫した所で満を持してリリースした「Never Let Me Down」('87)ですが、ファンの期待とのギャップがあったのか本人が思っている程の手応えを感じる結果に至りませんでした。

このままでは負の連鎖になると恐れたボウイが対策を講じたのがティン・マシーンというバンド・プロジェクトです。

トニー(b)&ハント(d)のセイルズ兄弟リーヴス・ガブレルス(g)の4ピース・バンドは、当時流行っていたデジタル機材を避け、生音主体のロックン・ロール・アルバムを目指し'89年に「Tin Machine」をリリース。


この方向性が”逆に新しい”と受け入れられるかと思いきや、”時代に逆行している”と取られ本国以外では惨憺たる結果になります。

この結果に納得出来ないボウイがもう一度チャレンジしたのが2年後の「II」です。

曲リスト
01.Baby Universal
02.One Shot
03.You Belong In Rock 'N' Roll
04.If There Is Something
05.Amlapura
06.Betty Wrong
07.You Can't Talk
08.Stateside
09.Shopping For Girls
10.A Big Hurt
11.Sorry
12.Goodbye Mr. Ed

プロデューサーには前作同様、ティン・マシーンとティム・パルマー、そして「Tonight」でも仕事をしたヒュー・パジャムが"One Shot"だけですが参加しています。

アルバムからは"You Belong In Rock n' Roll""Baby Universal""One Shot"の3曲がシングル・カットされました。




シングル曲もモチロン良いですが、ドラムのハントがヴォーカルを務めるブルージーな"Stateside"とスロー・ナンバーの"Sorry"の2曲が加わる事で前作以上にバンドとしての結束力を感じさせます。

このアルバムのリリース直後は来日公演や数多くのTV出演もしています。




これだけやっても評価が低いのは、90年のライブで”もう過去の曲はやらない”と決別宣言をした事が起因していると思います。

この時のボウイの心理としては”昔の曲ばかりじゃなく今の俺の曲を楽しんで”という事だと思います。

こんなワガママはプリンス・ファンなら日常茶飯事なんで、当時音楽雑誌に掲載された時も”はいはい('-')”って流してましたが、ボウイのファンは純粋なのか冷静に受け止められず、その反動がセールスに繋がったんでしょうね。

ちなみに、ティン・マシーンのiTunesは1stとEPだけで、「II」が無いと言う仕打ちです(´・ω・`)
現時点ではCDだけですが、亡くなった事でiTunesにもリリースされるかもしれないですねぇ




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